

■DMIの計算方法
DMIは W・ワイルダーによって開発されたオシレーター系指標で、「Directional Movement Index」の頭文字をとったものです。日本語では「方向性指数」と呼ばれ、「トレンドの有無」や「トレンドの強弱」を推し測ることができる、順バリ投資に適した指標として知られています。
DMIは一定期間の変動値幅に対して一方向への動きが占める割合に着目し、現在の相場がボックス相場なのか、それともトレンドを形成しつつある相場なのかを識別します。DMIは「+DI」「-DI」「ADX」の4本から構成される複合指標で、各々が重要な意味合いを持っています。
- 変数DM(Directional Movement)の計算
当日のDM=
- 当日の高値から前日の高値を引いた差
- 前日の安値から当日の安値を引いた差
- 0(ゼロ)
……の3つに区分されます(I.とII.はマイナスの可能性もあります)。
- DMを+DMと-DMに分別
- 当日の高値から前日の高値を引いた差≧
- 前日の安値から当日の安値を引いた差の時
- 当日の高値から前日の高値を引いた差<
- 前日の安値から当日の安値を引いた差の時
- TR(True Range)の計算
- +DM、-DM、ATRに基づき、+DIと-DIを計算
- 変数DXを計算し、その直近m日間での平均をとったものがADXです
当日の+DM=当日のDM
当日の-DM=0(ゼロ)
当日の+DM=0(ゼロ)
当日の-DM=当日のDM
当日の高値と安値の差
当日の高値と前日の終値の差
当日の安値と前日の終値の差
以上の3つの値幅の最大値を当日の実質値幅と考えます。DMIでは、TRの平均値ATR(Average True Range)が使われます。
当日の+DI=(直近n日間の+DMの平均)÷直近n日間ベースのATR
当日の-DI=(直近n日間の-DMの平均)÷直近n日間ベースのATR
当日のDX=(当日の+DIから当日の-DIを引いた差)÷(当日の+DIと当日の-DIの和
当日のADX=直近m日間のDXの平均
通常は日足で14日間、週足で14週間、月足で14カ月が使われます。

■DMIのポイント
+DIは「プラス」の方向性を示すので、ローソク足の動きと相関します。
-DIは「マイナス」の方向性を示すので、ローソク足の動きと逆相関します。
+DIが-DIより上方にある時は株価は上昇トレンド、或いは上昇基調にあるといえ、その差が大きいほど相場の勢いは強いと解釈されます。
-DIが+DIより上方にある時は株価は下降トレンド、或いは下落基調にあるといえ、その差が大きいほど相場の勢いは強いと解釈されます。
ADXは上昇・下落トレンドの強さ(相場の勢い)を表すので、+DIとADXがともに上昇している時は「上昇トレンドの勢いは強い」といえ、また-DIとADXがともに上昇している時は「下降トレンドの勢いが強い」といえます。
+DIが上向き、-DIが下向き、ADXが上向きに3本クロスしているポイントは、買いシグナルと認識されます。
+DIが下向き、-DIが上向き、ADXが上向きに3本クロスしているポイントは、売りシグナルと認識されます。
-DIが+DIを上回ると下降トレンドの到来、+DIが-DIを上回ると上昇トレンドの到来を、各々示唆することになります。ADXの水準が上昇していく場面は、トレンドが勢いを増していく様子を表します。




